J1リーグ 第20節 サガン鳥栖(H)vsセレッソ大阪(A) キャプテンの強い想いに神様が微笑んだ。ウノゼロ。
スタメン
【前半】
サガン鳥栖対セレッソ大阪。ユンジョンファンダービー。水沼は、サガン鳥栖でもセレッソでもユン監督のもとで躍動している選手。今日は満を持してスタメンで出場。サガン鳥栖は小野裕二が出場停止。他はベストメンバー。セレッソ大阪は、柿谷、山村が不在。トップには、ヤンドンヒョンが先発。前半序盤は、セレッソペース。鳥栖も前から同サイドに人数をかけて、プレスをかけるが、サイドチェンジを活用して、ビルドアップしていく。中でも山口蛍のサイドチェンジのキックの質が高すぎる。前半7分。清武から水沼。オフサイドになってしまったが1点ものであった。水沼はオフザボールの動きでチャンスを創出できるすごく現代的な素晴らしい選手。足元で受けたがるファンタジスタタイプでなく、スペースでボールをもらう意識が高い。個人的には大好きな選手である。序盤は、セレッソは攻撃しつつもカウンター対策として、後ろにサイドバックも両センターバックで、3枚残るようにしている。10分過ぎから鳥栖もハイプレスは有効でないと判断し、リトリートに切り替え、試合は膠着する。14分。そんな中、セレッソ木本のバックパスミスから鳥栖のコーナーに。ここでスーパーゴールが生まれる。吉田豊選手。日本の中でも最高峰の守備力を誇る左サイドバックが魅せる。コーナーのこぼれ球に、キャプテン翼の松山君のような強烈なイーグルショットをズドン!1-0と鳥栖がリードする。後半17分。トーレスのポストプレーから、福田の飛び出し、オフサイド取られたものの有効な攻撃である。鳥栖は2トップ(金崎、トーレス)でボールが収まるようになったので、福田や高橋の走力が活きるようになった。後半18分。杉本ポストから水沼の飛び出し。決定的だがブロックに合う。セレッソはこの試合センターフォワード2人ともポストプレーを好むタイプを活用している。2人とも足元で貰いたがるので、裏のスペースに走り込む選手がいない。裏への飛び出しがないので、鳥栖のディフェンスラインが下がらない。スペースがない故に、縦パスが入らず、膠着する。鳥栖も1-0リードを守り切ろうとゆっくりとバックパスを多用しながら、前半を終わらせる。
【後半】
【まとめ】
【次節展望】
J1リーグ 第20節 川崎フロンターレ(H) vs 横浜Fマリノス(A) フロンターレの完勝。チームとしてのクオリティーの違いを見せた。MOMは登里。
川崎フロンターレと横浜Fマリノス。神奈川ダービーで会場は満員。フロンターレユース出身の仲川にはブーイング。マリノスから獲得した齋藤学には、大きな拍手で会場を包み込む。スタメンは、両チームとも変更有り。川崎は登里をサイドバックに、センターバックには奈良でなくて車屋。前線四枚のフォーメーションは、左に家長、真ん中中村、右小林の、ワントップ阿部。マリノスは、今年のマリノスの象徴である山中をイッペイシノヅカに変更。守備重視の布陣で挑む。前半序盤。マリノスのフロンターレ攻略策がハマる。左で作って右の仲川で勝負。仲川からアーリークロスでコーナーを何回か取る。仲川が対応され始めたら、松原のオーバーラップも開始。家長が戻りきれずに、数的有利から右サイドを攻略される。ここで鬼木監督が動く。登里の前、左mfに阿部を配置。家長を右に、トップに小林を置き、守備意識の高い、阿部、登里でマリノス右を抑える。完全に右が抑えられ、フロンターレの守備が安定する。また、憲剛のポジショニングも良かった。最終ラインまで降り、左の登里、右のエウソンがかなり高い位置を取る。必然的に仲川、遠藤が守備に追われ、フロンターレがペースを握り始める。28分。ビルドアップから家長の個人技で打開。圧倒的な技術力を見せつける。34分。左の展開から、守田のスルーパスに家長が抜け、フリーの小林のゴール。フロンターレらしい3人目の動きで決めた素晴らしいゴールであった。38分、阿部。40分、小林。決定的なチャンスであった。鬼木監督によるポジションチェンジ以降は、フロンターレが圧倒した前半であった。僕と観戦したサッカー関係者も「一方的だ!マリノス頑張れ!」と嘆いていた。マリノスのストロングは仲川。その仲川にスピードがあり、ポジショニングの良い登里を当てた、鬼木監督の采配もズバリであった。
J1リーグ 第20節 浦和レッズ(H) vs V・ファーレン長崎(A) 悲喜こもごもの勝ち点1。引かれた相手を崩す引き出しを増やすべし。
浦和レッズと長崎。両チームとも3-4-3のミラーゲームで戦う。それぞれ攻撃の狙いがあった。レッズはディフェンスライン裏。左CBの高杉を武藤が、右CBの徳永をファブリシオが、ディフェンスラインと中盤のラインの間で受けることで前へと釣り出して、そのスペースに興梠、柏木が飛び込む事でチャンスを創出しようとしていた。4分の興梠の飛び出し。12分の柏木の裏抜けなど形になっていた。そして、ディフェンス裏を開けるために、ミドルシュートも積極的に狙っていた、槙野、ファブリシオなど、今までの試合では打たないであろう位置からミドルをバンバン打っていた。ディフェンスライン裏のスペースを作るための布石だっと思われる。一方の長崎はマウリシオ裏をファンマに走らせる形と、青木の横(アンカー脇)のスペースで2シャドーがボールを貰う形。ここ最近のレッズのウィークポイントは、まさにこの2つだ。マウリシオはインターセプトの意識が高く、前でとろうとするので、背後を取られることが多い、前節の川崎戦でも、小林悠のプルアウェイの動きで何度か裏を取られていた。柏木は撤退守備(リトリート)よりも動き回り前でボールを奪取したいという性格なので、ボランチのスペースを埋めるのでなく、前に前にプレスに行ってしまう。かなりのスペースを青木が埋めるので、青木1人では追いつかなくなるシーンがある。前前節の広島戦でも青木1人でのカバー範囲が増え、青木のファールでフリーキックを許し、失点してしまった。まさに嫌なことを徹底的にやってくる長崎は良いスカウティングが出来ている。コーナーの場面もそうだ。コーナー1本目は、密集し、ブロックで鈴木武蔵をフリーにさせる、2本目は、1対1のコーナーからの空中戦のマークが緩くなってしまう橋岡(地上戦の1対1は完璧である)に競り合いの強い高杉を争わせるポジョニングと精度の高いクロスでチャンスを作っていた。前半の決定機としては、4分ファブリシオのスルーパスからの興梠のシュート。40分単独ロングカウンターから鈴木武蔵の突破、バイスのフリーキックのポスト直撃。45分柏木のクロス、武藤の落とし、ファブリシオのシュート。長崎の理想通りのゲームプラン。レッズは守備を固められた時のゲームプランが少ない。ミシャ時代のように、ガンガンとサイドで1対1で仕掛けられると攻撃バリュエーションが増える。