J1リーグ 第20節 川崎フロンターレ(H) vs 横浜Fマリノス(A) フロンターレの完勝。チームとしてのクオリティーの違いを見せた。MOMは登里。
川崎フロンターレと横浜Fマリノス。神奈川ダービーで会場は満員。フロンターレユース出身の仲川にはブーイング。マリノスから獲得した齋藤学には、大きな拍手で会場を包み込む。スタメンは、両チームとも変更有り。川崎は登里をサイドバックに、センターバックには奈良でなくて車屋。前線四枚のフォーメーションは、左に家長、真ん中中村、右小林の、ワントップ阿部。マリノスは、今年のマリノスの象徴である山中をイッペイシノヅカに変更。守備重視の布陣で挑む。前半序盤。マリノスのフロンターレ攻略策がハマる。左で作って右の仲川で勝負。仲川からアーリークロスでコーナーを何回か取る。仲川が対応され始めたら、松原のオーバーラップも開始。家長が戻りきれずに、数的有利から右サイドを攻略される。ここで鬼木監督が動く。登里の前、左mfに阿部を配置。家長を右に、トップに小林を置き、守備意識の高い、阿部、登里でマリノス右を抑える。完全に右が抑えられ、フロンターレの守備が安定する。また、憲剛のポジショニングも良かった。最終ラインまで降り、左の登里、右のエウソンがかなり高い位置を取る。必然的に仲川、遠藤が守備に追われ、フロンターレがペースを握り始める。28分。ビルドアップから家長の個人技で打開。圧倒的な技術力を見せつける。34分。左の展開から、守田のスルーパスに家長が抜け、フリーの小林のゴール。フロンターレらしい3人目の動きで決めた素晴らしいゴールであった。38分、阿部。40分、小林。決定的なチャンスであった。鬼木監督によるポジションチェンジ以降は、フロンターレが圧倒した前半であった。僕と観戦したサッカー関係者も「一方的だ!マリノス頑張れ!」と嘆いていた。マリノスのストロングは仲川。その仲川にスピードがあり、ポジショニングの良い登里を当てた、鬼木監督の采配もズバリであった。